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環境素材

五感に刺激を与える転地効果

環境イメージ

温泉には、さまざまな慢性の病気や心身の疲労を癒してくれる働きがあります。それは、温泉そのもののもつ効用のほか、日常の生活環境とは異なる温泉地に滞在して五感に刺激を受ける「転地効果」によるものです。

温泉地の気候や自然環境、また文化・歴史的遺産に触れ、その土地の食べ物(郷土の食材と料理)や運動施設を利用することで、私たちの五感が刺激され、疲れた自律神経系、内分泌系、免疫系が活発になり、精神的疲労からの解放や身体に備わった自然治癒能力を高める効果を発揮するのです。

温泉地の多くは山や高原、川や湖、海などの自然環境があり、それぞれ異なる特性をもっています。

温泉地には、美術館、博物館、民芸館などの文化施設や、歴史的な建物や史跡などにも触れられるところもあります。また、近年は農業や郷土料理、工芸などの体験学習のできる温泉地も多くみられます。

自分の体調に応じた自然環境の温泉地を選び、滞在中、無理のないプログラムを活用して、健康づくりを楽しむことをおすすめします。

体調や症状、趣味に合わせて温泉地を選ぶ

1 山の温泉地

標高が100m増すごとに気温は約0.6℃低くなり、湿度も減少し、気圧も1.2%下がります。標高が1000m以上の高山や山岳地域では、日照や紫外線の量が30%も強まり、1日の気温差も大きくなるなど、山の温泉地は標高が高くなるに従って刺激の強い環境になります。

山の温泉地では、心拍数が増加するなど心臓血管系のほどよい刺激(鍛錬)となり、呼吸機能が活発化します。また、寒冷刺激を受けて皮膚の血行がよくなり、栄養状態が改善され、気分が爽快になります。ただし、不眠症や重度高血圧症、リウマチの人には向きません。

2 海の温泉地

海辺は一般的に夏は涼しく冬は暖かく、1日の中でも凪ぎを境に、昼は海から涼しい風が吹き、夜は陸で温められた空気が海の方に吹くので空気の流通が行われ、気温差が小さく、からだに優しい、保養に適した環境です。

海の風には湿気があり、清浄な空気で多くの海塩粒子を含んでおり、マイナス空気イオンも豊富なため、日中海辺を散策するだけでも新陳代謝が活発化し、心肺機能も高まり、自律神経系の安定化がみられます。ただし、海水や砂浜による太陽光反射により紫外線は強くなるので注意が必要です。大きな河畔、湖畔も同じような環境になります。

3 森林で覆われた温泉地

日本の温泉は標高300~800mの山間や高原に多く湧き出ています。森林の多い温泉地は気候が穏やかな上、空気がさわやかで、樹木が強い光や風、騒音をさえぎってくれるなど、温和で人に優しい環境にあるため、年齢や症状を問わず一般的に保養に向いています。

森林の木の葉は、二酸化炭素の吸収と酸素の供給、汚染物の吸着など、空気を浄化する機能をもっています。また、木の葉から放出される揮発性の物質(フィトンチッド)がいい香りを発散、滝や渓流などの水しぶきのたつ周辺にはマイナス空気イオンが多いといわれます。このように、樹木の多い温泉地では、温泉浴とともに森の中を散策する「森林浴」によって、さらに健康づくりの効果が期待されます。

6つの資源

4つの素材


一人ひとりの体力増進・体調改善に合った「健康づくりの郷(さと)」を見つけよう!